コンビニで加入できる1日(24時間)単位の自動車保険って普通のドライバー保険とどう違うの?

この記事でわかること
- 事前申込の上、コンビニのファミリーマートで10分程度の手続きで当日に加入できる1日(24時間)単位の自動車任意保険がある
- 1日24時間単位で800円から加入可能。最長連続7日間(168時間)まで継続できる
- 1日(24時間)単位の保険とドライバー保険は「保険期間」「対象車両」「車両補償」に違いがあるので注意
免許はあるものの自分の車は持っていない方が、帰省や旅行等で家族や友人の車を借りて運転するとき、自動車保険はどのように契約すればいいのでしょうか。そんな時に便利なものとして、コンビニのファミリーマートから手軽に加入できる自動車保険「ちょいのり保険(1日自動車保険)」があるのをご存知でしょうか。「ちょいのり保険(1日自動車保険)」とはどのような保険なのか、保険の概要とドライバー保険(自動車運転者保険)との違いを説明します。
目次
ファミマで加入できる1日(24時間)単位の自動車保険があるって本当?

年末年始や大型連休の旅行や帰省、週末のドライブ等で家族や友人の車を借りるケースも少なくないはず。だけど運転する本人が自動車の任意保険を契約していないと万が一の事故の際に補償の対象外のため車の持ち主に迷惑をかけてしまいます。そんな時に便利なのがコンビニのファミリーマートで簡単に加入できる「ちょいのり保険(1日自動車保険)」です。
前日や当日に加入できる1日(24時間)単位の保険があるって本当?
引越しの荷物を運ぶのに親の車を借りるのですが、親から「加入している任意保険が年齢条件特約という“限定特約”で補償対象外だから貸せない」と言われました。万が一の事故に備えて20歳以下の私でも手軽に加入できる手頃な任意保険はありますか?
24時間で800円から、Web事前申込みの後に、お近くのコンビニのファミリーマートで加入できるちょいのり保険(1日自動車保険)はいかがでしょうか。
- ※4ナンバーの貨物車は加入不可
ちょいのり保険(1日自動車保険)各料金プランの主な補償
プラン | シンプルプラン | レギュラープラン | プレミアムプラン |
---|---|---|---|
24時間あたりの保険料 |
800円 |
1,800円 |
2,600円 |
賠償に関する補償 | ● | ● | ● |
ご自身・同乗者の補償 | ● | ● | ● |
ロードアシスト | ● | ● | ● |
車両補償 | - | ▲免責金額 (自己負担額) 15万円 (対象事故限定条件付) |
●免責金額 (自己負担額) 15万円 |
その他の補償 弁護士費用特約 |
- | - | ● |
ご質問のように親等家族の車を借りるケースのほか、例えば友人らとの長距離ドライブで疲れる友人に代わって運転するケース等“人の車”を運転するケースは意外と少なくありません。しかし、運転する家族の車の自動車保険が年齢条件特約であったり、友人の車が家族限定特約であった場合、万が一の事故で損害が補償されないことがあります。また、そのときに保険で補償されても、次の契約で保険料が上がって、車の持ち主に迷惑をかけてしまうかもしれません。
そんな不安を解消してくれるのが、24時間という短期間、800円から加入できる「ちょいのり保険(1日自動車保険)」と呼ばれるものです。簡単に言うと、車を“借りて”運転する人が対象の保険で、親や家族、友人、知人の車を一時的に運転するときに契約することで、補償を受けることができるものです。
この「ちょいのり保険(1日自動車保険)」には大きく3つのプランが用意されており、以下のような補償をしてくれます。
1 シンプルプラン
- 800円/24時間
- 相手方への賠償および搭乗者の怪我等について補償してくれる。
- ※運転している車の損傷の補償はなし
- 1,800円/24時間
- 相手方への賠償および搭乗中の怪我等に加え、借りた車も補償(お車同士の衝突事故等に限ります)してくれる。
- 2,600円/24時間
- 相手方への賠償および搭乗中の怪我等に加え、借りた車や(借りた車の補償については15万円の免責金額(自己負担額)が適用されます)、もらい事故にあった時の弁護士費用まで補償してくれる。
24時間とある通り、仮に朝8時に申し込んだ場合、翌日の朝8時まで日またぎで利用可能※。これで万が一の事故の際の補償に関して安心して運転できます。加えて、プランに関係なくロードアシストがついているため、事故現場で困った際はサポートセンターへアドバイスを仰いだり、事故車の修理工場や病院の手配、被害者への連絡等の対応も受けられます。
- ※保険開始時刻は、申込みの時点で設定したり、申込み手続きが完了した時刻を保険開始時刻にしたりできます。
1日(24時間)単位の自動車保険どうやって申し込めるの? 加入に必要な条件は?
彼女とのデート当日になって自動車保険の補償対象外であることが分かり、1日自動車保険の存在を知りました。今すぐ申し込んで当日適用させたいのですが間に合いますか? どこで加入できますか?
利用プランによって異なりますが当日事前登録、利用申込みが可能なものもございます。なお手続きはWebで事前申込みした後に、お近くのファミリーマートでできます。
ちょいのり保険の特徴のひとつが、手軽に加入できる点。Webで事前申込みした後にコンビニエンスストアのファミリーマートで簡単に手続きできます。なお、加入には条件がありますのでご注意ください。
<加入条件>
- 運転者ご本人(記名被保険者)が18歳以上の個人のお客様
- 都道府県の公安委員会が交付する日本国内で有効な運転免許証(仮運転免許証、国際免許証を除きます。)をお持ちの方※1
- 借りるお車の用途・車種が、自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)であること※2
- ※1普通・準中型・中型・大型運転免許証のいずれかを保有している方に限ります。
- ※2運転者ご本人(記名被保険者)、運転者ご本人(記名被保険者)の配偶者が所有するお車、運転者ご本人(記名被保険者)が役員となっている法人の所有するお車、これらの方が実態上所有するお車およびレンタカー会社またはカーシェアリング会社のお車(「わ」「れ」ナンバーのお車)は対象外です。
- ※3運転者ご本人(記名被保険者)の他に、追加で登録が可能な運転者のことをいいます。
利用日当日の申込みが可能かとうかはプランによって異なります。ただし、いずれもWebでの事前申込みが前提となりますのでご注意ください。
<シンプルプランの場合>
当日の事前登録・利用申込みが可能です。
時間指定をしない場合、契約手続完了後から補償開始となります。契約が成立しているかを利用申込完了メール等で必ずご確認のうえ、運転を開始してください。
<レギュラープラン・プレミアムプランの場合>
事前申込みした日から8日以上経過している場合、当日の利用申込みが可能です。
- ※当日の利用申込みはできません。当日ご利用される場合は、「シンプルプラン」をお申込みください。
なお、Web事前申込みの登録時や利用申込みに必要な項目は以下の通りです。
<事前登録>
ご加入する方の氏名(漢字・カナ)、生年月日、郵便番号、住所、連絡先、免許証番号、免許証有効期限
<利用申込み>
ご利用開始日、開始時刻、ご利用日数、借りるお車のナンバー、加入プラン
<臨時運転者を設定する場合>
臨時被保険者の氏名(漢字・カナ)、生年月日、連絡先
ファミリーマートでの申込み方法を教えて
最寄りのファミリーマートで「ちょいのり保険(1日自動車保険)」に加入できると聞きました。どんな手順となりますか?
Webフォームで事前申込みした後、マルチコピー機で支払いコードを発行するか、レジにてスマホのバーコートを提示。あとはお支払いただくだけです。
<ファミリーマートでの契約までの3工程について>
-
PCやスマートフォンから下記のサイトで事前申込みする。
- ※事前申込みには運転する予定の車の情報、運転免許証番号、運転免許証有効期限、運転者の指名や生年月日、ご住所、メールアドレス等が必要になります。
- ネットでの事前申込み完了後、完了メールが設定したメールアドレス宛に到着。所定のURLをクリックし、「バーコード」、「申込券印刷コード」、「二次元コード」が表示されていることを確認する。
- マルチコピー機で申込券を出力し、ストアスタッフに見せてください。
<マルチコピー機で支払いコードを発行する場合>
マルチコピー機で支払いコードを発行する場合、マルチコピー機に「申込券印刷コード」を入力するか、「二次元コード」を読み込んでください。レジにて支払いコードをストアスタッフにお見せ頂き、保険料をお支払ください。
<スマートフォンでバーコードを表示する場合>
マルチコピー機で申込券を発券せず、レジにてストアスタッフにスマートフォンでバーコードを表示。レジにて保険料をお支払ください。
通常の自動車保険との違いは? どこまで補償してくれるの?

簡単に手続きできる「ちょいのり保険(1日自動車保険)」について知ったところで次に気になるのが補償対象や範囲。同じく人の車を運転する時に契約する「ドライバー保険(自動車運転者保険)」との違い等。それぞれの違いについて解説します。
ドライバー保険との違いは? 補償対象車両は?
人の車を運転する時に契約する保険に、ほかに「ドライバー保険(自動車運転者保険)」がありますが、1日自動車保険とはどこが異なるのでしょうか。
大きな違いは3点。「保険期間」「対象車両」「車両補償の違い」です。
人の車を借りて運転するときに利用できる保険としてもうひとつ存在する「ドライバー保険(自動車運転者保険)」との大きな違いである「保険期間」「対象車両」「車両補償の違い」の3点についてそれぞれ説明していきたいと思います。
<保険期間>
ちょいのり保険(1日自動車保険)は、1回の申込みで1日(24時間)単位、最長連続7日間(168時間)まで加入できますが、ドライバー保険は、原則年単位、最短でも1年契約となります (期中で解約は可)。
<対象車両>
対象車両については、ちょいのり保険(1日自動車保険)はレンタカーが対象外となるので覚えておきましょう。
ちょいのり保険(1日自動車保険)
自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)のみが対象で、運転者ご本人(記名被保険者)や配偶者、運転者ご本人が役員となっている法人のお車、レンタカー等は対象外
ドライバー保険
自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)、自家用貨物車(普通(最大積載量2トン以下)・小型・軽四輪)、特種用途自動車(キャンピングカー)、二輪自動車、原動機付自転車、レンタカーが対象。なお、記名被保険者(運転者ご本人)や配偶者、同居の親族が所有する車、記名被保険者(運転者ご本人)が役員になっている法人所有の車等は対象外
<車両補償の違い>
ちょいのり保険(1日自動車保険)は、レギュラープランおよびプレミアムプランにおいて車両補償がセットされていますが、ドライバー保険は車両保険をセットできません。
補償対象の違いもあるので一概には言いづらいですが、一つの指針として利用者の7日以内の利用日数が1年間で合計何日になるかを予測できれば、「ちょいのり保険」での合計保険料とドライバー保険の保険料を比較して、安いほうの保険に申込むほうが良いといえるかもしれません。
また、ご家族でお子様の保険を考える場合、お子様を「ちょいのり保険」に加入させることで子どもが運転するときの補償をカバーしておけば、ご自身(親)の自動車保険には「年齢条件」や「運転者限定」をつけてトータルで保険料を安くすることもできるでしょう。
運転する自分だけでなくほかの人も追加できるって本当?
同級生と遠出するのですが、1人で運転するには体力的な負担が大きく、できれば交代しながら目的地に向かいたいのですが、「ちょいのり保険(1日自動車保険)」は自分以外の運転者も保険の対象となりますか?
追加保険料を支払うことで3人までの運転者(臨時被保険者)の追加が可能です。
「ちょいのり保険(1日自動車保険)」には、保険に入った運転者本人以外に、最大3人まで運転者を追加できるオプションがあります。オプションの保険料は、車両補償なしプラン(シンプルプラン)でプラス400円。レギュラープランでプラス900円。プレミアムプランでプラス1,300円です。しかも、1人追加でも3人追加でも同料金です。オプションをつけずに各々が保険に加入することを考えると良いといえるでしょう。
これなら友人や家族数人と車で旅行するとき、所有者以外の複数人が交代で運転することができ、それぞれの体力的な負担を抑えて、旅行を楽しめます。
家族や友人の車を少し借りて運転する場合は借りる車の自動車保険を事前に十分に確認すること
運転免許は持っているが、車を持っていないという方は、家族や友人の車を少し借りて運転する場合もあると思います。借りて運転する車の自動車保険に運転者の範囲や年齢を制限する条件が付いていた場合には補償の対象外となることもあるため、借りる車の自動車保険を事前に十分に確認するように注意しましょう。
ちょいのり保険(1日自動車保険)なら、1日24時間単位で800円から加入でき、スマートフォンやパソコン、コンビニ(ファミリーマート)から簡単に申込むことができます。また、ちょいのり保険(1日自動車保険)に加入して無事故だった場合、ご自身で車を購入し自動車保険を新たに契約する際に一定の条件を満たす場合は割引(1日自動車保険無事故割引)が適用されるメリットもありますので、誰かの車を借りる際には、ちょいのり保険(1日自動車保険)への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
- ※本記載の内容は2024年1月1日以降のものです。
- ※このホームページは、各保険の概要についてご紹介したものです。ご加入にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくご確認ください。ご不明な点等がある場合には、代理店までお問い合わせください。
2023年12月作成 23T-002024